純銀の盃《竹取》
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純銀の盃《竹取》
Taketori Silver Cup
純銀の盃《竹取》は、日本の竹文化と、平安のころより語り継がれる竹取物語の気配を、純銀の器として仕立てた銀伝堂の象徴的な盃です。
竹は、日本において清らかさ、成長、節目、繁栄を表す植物として親しまれてきました。
まっすぐに伸び、節を重ねるその姿には、日々の積み重ねが人生の節目となり、やがて受け継がれる時間へ育っていく意味が宿ります。
竹取物語では、竹の中に光が見出され、そこから物語が始まります。
竹は、目に見えない祝福が宿る場所であり、人の世と月の気配をつなぐ象徴として描かれてきました。
この盃では、その竹の姿と物語の気配を、純銀のかたちに受け止めています。
外側は、竹肌を思わせる艶消しの表情に仕立てています。
縦に走る静かな質感は、竹が天へ向かって伸びていく姿を映します。
内側は、酒や光を受け止める鏡面に仕上げています。
盃の内に注がれた光は、銀の面に静かに映り、その時間を深く受け止めます。
下部にめぐる節のかたちは、人生の節目を受け止める境として、器全体に落ち着いた重心を与えています。
この盃は、銀伝堂に受け継がれてきた金工の時間を、今の純銀の器として結び直したものでもあります。
技は、一代で完結するものではありません。
手から手へ渡り、時代ごとの節目を越えながら、少しずつ形を変えて受け継がれていきます。
竹が節を重ねて伸びるように、銀伝堂の仕事もまた、受け継がれた時間を土台に、次のかたちへ伸びていきます。
手に取り、酒を注ぎ、口へ運ぶ。
その所作の中で、祝いの時間、交わされた言葉、家族や仕事の記憶が、銀の内側に静かに重なっていきます。
実用の酒器として。
節目を祝う儀礼の器として。
そして、家や場に置かれる象徴として。
純銀の盃《竹取》は、竹に宿る清らかな生命力と、節目を重ねる人生の時間、そして受け継がれてきた技の継承を受け止めるための純銀の器です。
仕様
素材:純銀 99.9%
技法:鍛造
仕上げ:外側 竹肌艶消し仕上げ/内側 鏡面仕上げ
用途:盃/ぐい呑み/飾り器
付属:桐箱/風呂敷
制作:受注制作
納期:お届けまで約3ヶ月
本作は手仕事によって一点ずつ仕立てています。竹肌の表情、節の立ち上がり、内側の光の映り方には、一点ごとにわずかな表情の違いが生まれます。
お手入れについて
純銀は、使うほどに表情が深まる素材です。
空気中の成分や使用環境により色が変化することがあります。
やわらかい布で磨くことで、銀本来の輝きを取り戻せます。
ご使用について
ご使用後は軽く水洗いし、やわらかい布で水分を拭き取ってください。
研磨剤入りのスポンジや強い薬品の使用はお避けください。
温泉成分や硫黄分の多い環境では、色の変化が強く出る場合があります。
電子レンジ、食洗機でのご使用はお控えください。
飾り器として置く場合は、湿気や硫黄分の多い場所を避け、やわらかい布で包んで保管してください。